GPT-4.5は、2025年2月27日にOpenAIによって研究プレビューとしてリリースされた、大規模言語モデル(LLM)です。 GPT-4oの後継とGPT-5への橋渡しとなるモデルとして位置づけられており、ステップバイステップの論理的思考(Chain-of-Thought)よりも、大規模な教師なし学習をスケールさせることに重点を置いて開発されました。 これにより、より自然で流暢な会話能力、ニュアンスや暗黙の期待を理解する高度な感情知性(EQ)、そして創造性の向上が実現されています。

このモデルの最大の特徴は、人間との対話における自然さです。 ユーザーの意図をより深く理解し、曖昧な指示にも的確に応答する能力が向上しました。また、文章作成、コミュニケーション、コーチング、ブレインストーミングといった創造的なタスクで特に強みを発揮します。 さらに、知識ベースが拡大され、事実に関する質問への正答率(SimpleQAで62.5%)が向上し、AIの課題であった「ハルシネーション」(幻覚、もっともらしい嘘をつくこと)の発生率がGPT-4oの61.8%から37.1%へと大幅に低減されたことも大きな進歩です。

一方で、GPT-4.5は複雑な数学、科学、構造化されたプログラミングのような、厳密な論理的推論を必要とするタスクには最適化されていません。 これらの領域では、o1やo3-miniのような推論に特化したモデルが優位です。GPT-4.5は非常に大規模で計算コストが高いモデルであるため、API価格もGPT-4oなどと比較して高額に設定されています。 そのため、日常的な対話やクリエイティブなコンテンツ生成など、その独自の強みが活きる分野での利用が想定されています。